2008年1月29日 (火)

『セメタリー倶楽部』

今回の市民劇場例会は、大人のコメディ、『セメタリー倶楽部』。

仲良し三人の熟年の女性が主人公。それぞれ伴侶を失った彼女たちは、月に一度、墓参りを共にし、亡夫を偲んで語り合うという集まりをもっている。生前の夫との関係は三人三様違っていても、それぞれ“夫の死”を引きずったまま生きている。

劇のタイトルにもなっている、そんな『セメタリー倶楽部』は、“残されてしまった”妻達の、いわば、癒しの場でもあり、逃避の場でもあった。

だが、この劇の副題“女たちの青春!第二章”とあるように、彼女たちは、やがて、自分自身の素直な気持ちに目覚め、それぞれ、人生の新しい道を選択する。・・・・

楽しく、笑いいっぱいのお話ではあったが、なかなかシリアスなテーマを含んでいた。自分の将来に、起こらない問題ではないだろう。・・・「さて、私ならどうなるかしら?」。終演後、ふと、自問してしまった。

出演は、丘みつ子、新藤恵美、汀夏子、そして、小野寺昭という、ブラウン管でもおなじみの俳優さん達。みなさん、舞台の上で、生き生きと演じていた。私と同年代の彼女たちの、変わらず若々しく、素敵な姿を見ていると、“私も老け込んではいられんな~”と、元気をもらった。

| | コメント (0)
|

2007年11月28日 (水)

『赤ひげ』

親せきのTクンが、仕事の取引先から何枚かチケット販売を頼まれて困っていた。それじゃあ協力するよと、見に行ったお芝居。・・・・前進座公演の、『赤ひげ』。

山本周五郎原作の『赤ひげ』は、10代の頃、三船敏郎と加山雄三の主演の映画で見た憶えがある。今回の舞台は、嵐 圭史と、高橋佑一郎の主演。

嵐圭史の芝居は、今までにも何回か見たことがあったが、今回の役作りもすばらしく、すっかり“赤ひげ”先生になりきった演技。(でも、なぜかひげの色は“赤”くはなかったな、なんて)。時折見せる、ちょっとコミカルな動きも、おもしろかった。

保本役の高橋佑一郎は、舞台俳優らしい艶やかな声で、若々しい演技が良かった。また少年隊の東に似ていて、姿の美しさが印象に残った。

物語は少し舞台用に脚色されていたが、愛あり、別れあり、孤独あり、・・・の、さまざまな人間模様が描かれていた。そして、医師として真摯に病人を見つめる、人間・赤ひげ先生からのメッセージが、しっかりアピールされていた芝居であった。

「弱者への愛。そして、無力な者への、強き者からの虐げにたいする憤り。」・・・山本周五郎がなげかけたテーマは、時代を超えて、現在の社会状況にこそ、強く訴えるものを持っているのではないか。

・・・“おつきあい”の気持で、気軽に出かけたが、芝居を見終わり、気持に温かいものを感じつつ、会場をあとにした。“赤ひげ”先生の人間性、その迫力は、どうやら、私のタマシイを、ちょっぴり若々しくしてくれたようだ。

| | コメント (0)
|

2007年11月14日 (水)

『家族の写真』

263回市民劇場例会は、俳優座劇場の企画公演で、ロシアの人気女性作家による現代劇『家族の写真』だった。

アパートに二人で暮らす、老いた母親と、45歳になる未婚の娘ターニャ。老いた母の願いは、自分の亡き後、一人ぼっちになる娘が幸せに暮らしてくれること。ターニャも母のその気持ちを知っており、老い先短い母を安心させるために嘘をつく。・・・自分には婚約者もおり、その上、若い時に産んだ娘までもいる。今後は結婚して、娘もひきとり幸福に生きるから安心して、と。・・・・小さな嘘が、また嘘をよび、そして、急転直下、ハッピーな結末に・・・。

登場人物は4人。彼らの、軽妙なせりふと、コミカルな動きに、前半はけっこうおもしろく、楽しんで観た。

・・・が、二幕目からの話の展開は、必然性がなく、結末へ先急ぎしすぎの感。観ている私は、虚・実のトリックにはまってしまったのか。

舞台劇は、映画やテレビドラマと違って、演者の顔のアップもなければ、詳細なナレーションもない。だから往々にして、物語の筋に誇張があったり、結末への無理な引っ張りがあったりする。でも、その欠点は、出演者の息づかいとライブの熱気で、十分挽回できるものと考えてはいるのだが。今回は、いつもの「舞台と、観客の自分との一体感」というものを感じることができなかった。

いったん醒めた眼で観てしまうとおかしいもので、いつもなら気にならない矛盾が、やたら心に引っかかる。

「母親は老いて脚は不自由ではあるがまだまだ元気。なのに、なぜターニャは、あそこまで嘘をつく必要があったのか?ターニャとイーゴリは、知り会ってたった二日なのに、すぐ結婚する気持になるものか?貧しいジーナが、ターニャのために、あのような豪華なドレスを買えるものか?そして、そもそも、ターニャがそんな金ぴかのドレスを着る必然性があったのかしら?」・・・・

物語の最後は、ハッピーエンド。4人で記念写真。題名どうり、「家族の写真」のできあがり。

見終わって、余韻を感じることなく席を立った。

たまたま巡り会って家族の形態をとったあの4人が、今後どのような人間ドラマを展開していくのかしら。そんな続きの話があれば、いっそ、おもしろそうなのに、と、思ったりしながら。

| | コメント (0)
|

2007年9月11日 (火)

『円生と志ん生』

井上ひさし作・「こまつ座」公演の舞台『円生と志ん生』を見た。題名のとうり、主人公は昭和を代表する二人の有名な落語家・6代目三遊亭円生と5代目古今亭志ん生。

あらすじを簡単にいえば・・・戦時中満州に渡って、はなしか家活動をしていた二人は、終戦後もかの地に取りのこされ、地獄絵図のような戦禍の街で生きながらえねばならなかった。正反対の個性をもつ二人が、生死を共にし、反発しつつ、理解しあい助け合いながら、600日後に帰国できる日を迎えるまでの、事実にもとづいたお話。

井上ひさしさんは、この脚本を書くにあたって、円生と志ん生、それぞれの人生の年譜を詳細にもれなく調べたそうだ。そして、そのわずかな間隙に、誰もが「そうかもしれんな」、とか、「そんなことがあったのかもしれんな」と信じるような、ありそうでなさそうなエピソードを作って入れ込んだ。芯がとおっていて、なおかつ 、広がりのあるストーリー。これが、名手・井上ひさしの書き上げる“本”のおもしろさの根源であろうか。

出演者は6人と少なく、内容もシリアスなので、重く暗~い舞台なのかな、と思っていたが、私の予想は、うれしくも見事に裏切られた。

スピーディーな展開で退屈を感じさせない。長いセリフも、リズムがあっておもしろい。そして、意外にも、音楽劇であった。普通のミュージカルとはひと味違って、要所要所のせりふが歌になり、踊りもある。伴奏は、「こまつ座」の舞台ではおなじみの朴 勝哲さんのピアノ。生演奏なので、静かな緊迫感もあり、新鮮だ。

脇をかためる4人の女優さん達は、なんと、ひとり5役の力演。歌も踊りも達者で、声もよく通った。それにしても、衣装の早変わり、大変だったろう。

そして、なんといっても見応えがあったのは、主演の二人・辻 萬長さん(円生)と角野 卓造さん(志ん生)の、確かな演技。あらためて、二人のキャリアを感じさせられた。

舞台後のインタビューで、二人はそれぞれ、「本物の円生さん、志ん生さんの物まねをしてなりきるつもりで演技していない」と語った。ただ、井上ひさしさんの脚本からにじみでる「円生」、「志ん生」という人間像を、ひたすら演じきろうと思って練習を重ねたという

落語に詳しくない私であるが、円生、志ん生の落語はテレビの落語寄席で聞いたことがあり、晩年の姿も見知っている。辻さんの円生、角野さんの志ん生は、その所作やせりふ語りはもちろん、体型容姿も含めて、モデルの二人の若き頃の雰囲気を、かくもあらんと、感じさせた。

辻萬長さん、角野卓造さん、二人とも、汗を飛ばさんばかりの熱演。久々に、舞台のおもしろさを十分に味わえたお芝居であった。

| | コメント (0)
|

2007年7月10日 (火)

『壁の中の妖精』

正味2時間あまりの舞台を、一人の演技者が、歌って踊り、何役もを演じる。“一人ミュージカル”を初めて観た。

「ひとりで演じる舞台なんて、退屈かも・・・」開演前まで危惧していた私の予想は、うれしくも、おおきくはずれた。さすが、福田善之さんの演出。舞台上で生演奏するギターとピアノ、影絵を使った話の運び、そして、出演者が舞台から下り観客に直接話しかけ、そのやりとりをセリフの一部にしてしまうアドリブ・・そんな変化に富んだ演出があり、私たち観客は舞台に引き込まれていった。

演じる春風ひとみさんは、元は宝塚の演技派娘役。退団後は多くの舞台で活躍している女優さんだ。歌も、踊りも達者だし、良く通る声でせりふを語る。この『壁の中の妖精』で、紀伊国屋個人賞を受賞している。今夜も、長年基礎力を培い、練習で磨いてきた演技力があればこそという、なるほど見事な舞台をみせてくれた。

『壁の中の妖精』の話が、実話にもとづいているというので、また驚いた。スペインの内戦時、当局から追われた男性が、自宅の部屋の壁の中(裏)に、なんと30年間も隠れ続けたという。その夫・マローラを守ってたくましく生きる、家族(妻、娘)の愛の奮闘が物語りの核になっている。・・・・夜な夜な壁の中から語りかけ、ベッドで眠る幼い娘に昔話をきかせる、すがたなき声の主。その“妖精”は父親であった。

ちなみに、話の舞台になったスペイン・アンダルシア地方のミハス村は、現在も観光地になっていて、当時マローラが隠れていた家も公開されているという。

“一人ミュージカル”を観るおもしろさを、はじめて経験した。そして、舞台をひとりで演じきった春風ひとみさんの力量に、こころから拍手を送った。

ミュージカルではないが、“一人芝居”といえば、渡部美佐子さんや、白石加代子さんの舞台が評判だ。どんな演出がされているのかしら。機会あれば観てみたいものだ。

| | コメント (0)
|

2007年1月26日 (金)

『ルームサービス』

市民劇場258回例会。今回はテアトルエコー公演『ルーム・サービス』だった。

“ドタバタ喜劇”と聞いていたが、意外にも、粋な、おしゃれっぽい笑いのコメディであった。もともとは、70年前に発表され大ヒットしたアメリカ喜劇。・・・・どんでん返しのストーリーや、出演者の大きなジェスチャーも、ブロ-ドウェイが舞台なれば、バタ臭さも自然っぽく、すんなり受け入れられた。

私がテアトルエコーの舞台を見るのは、今回が初めて。俳優さんの多くは、外国テレビ映画の吹き替えやナレーションで活躍していて、声だけはおなじみだが、今日は“本業”を、しっかり見せてもらった。

主役の安原義人さんは、最初から最後までの2時間あまりを、出ずっぱり。速いテンポで身も軽く、エネルギッシュであった。声優としても超有名な納谷悟朗さんは、以外にも小柄で痩身。78歳(!)ということを後で知ったが、声はまだまだ二枚目。細く渋い“クラークゲーブルの声”だった。

御大・熊倉一夫さんが登場したときには、観客席のどこからともなく拍手が起こった。物語の最後の最後、お話がてんやわんやになった頃、熊倉さん扮する上院議員がさっそうと現れて、見事にコトを治める。存在感あふれたキャラクターは、見せ場を作った。 Rumusabisu_1

15分の休憩時間中。“Room Service”と書かれた大きな幕が下りた。やがて“三日後”という文字が浮かんで、後半へ。(写真)

この喜劇が発表された70年前は、ちょうど世界的大恐慌のあと。鬱々としていたアメリカの人々は、この喜劇のおおらかなストーリー、ばかばかしくもストレートな笑いに、おおいに慰められたらしい。500回上演を超える大ヒットになった。

日本でも、現代風にアレンジされ、このテアトルエコー公演は“2004年度文化庁芸術祭大賞”を受賞した。

いつの時代も笑いを求める人々の気持ちに変わりはない、といえよう。しかし、テアトルエコーの俳優さん達の個性的でしゃれた演技力が、この古典喜劇とうまくマッチしたからこそ、現代的な面白い劇になったのだということを、私は、見終わった後、あらためて感じた。

| | コメント (2) | トラックバック (0)
|

2006年10月21日 (土)

サーカス観覧

9月下旬から、市内で、世界三大サーカスのひとつ、「木下大サーカス」が公演中だが、先だって、デパートで買い物キャンペーンで抽選があり、珍しく私にもサーカスのペアチケットが当たった。

そして、今日18時10分からの公演がその指定観覧。サーカス見るなんて、およそ20年ぶりになるかしら。夫と二人、弁当持参で、ちょっとウキウキ気分で出かけた。

子どもが巣立ってからは億劫になり、出かけることもなかったが、実はわたし、もともと、サーカスなど見せ物の類、きらいじゃない。たいした娯楽のなかった子どもの頃、何年かに一度やって来るサーカスは、胸を躍らせ、スリルや興奮を与えてくれた。子供心に感じた思い出が、懐かしさとともに、心にインプットされているからだろうか・・・。

わたしの中の昔のサーカスのイメージは、大きな簡易テントが張られて、何やらごちゃごちゃしてて、あたりには動物(猛獣!)の臭いがただよっている・・というものだった。・・が時代とともに、変わったものだ。見るからにすっきり、シンプルな会場になっている。もちろん、鮮やかな色遣い、派手な飾り付けは、やっぱり、思い出のサーカスそのものだけど。

Sakasu_001_1

足技や、椅子の曲芸、、決死のオートバイ、空中ブランコ・・・等々なつかしい昔からの出し物も健在で、なつかしく楽しめた。さすが生ライブだ。迫力満点。双眼鏡で覗くと、鍛え上げた腕の筋肉をふるわせ、歯をくいしばったイケメンの若者の顔がアップになったので、すっかり感動してしまった。(場内の撮影は、もちろん禁止)

「木下大サーカス」も、最近では、海外公演で世界をまわっているらしい。外国人の演技者も多く、プログラムにも斬新さがあり、すっかりインターナショナル化していた。モデルのような美しい金髪女性や、彫りの深いエキゾティックな男性は、いやがうえにも、ショーの雰囲気を盛り上げてくれた。

サーカスは古今問わず、やはりスリルいっぱい、感動満点だ。こどもも大人も、同じ目線で楽しめる。いや、演技を披露するための地道な努力、わざの難易度を理解出来る分だけ、大人の方が、感動をより深く感じられるかもしれない。Sakasu_002

終演後、出口の横で、「ゾウさんと記念写真」のコーナーがあった。この、タイからやって来た二頭のゾウくん達も名パフォーマー。前足二本と、折り曲げた鼻で、みごとに逆立ち(っぽく)するという名演技を見せてくれた。(写真上)小さいこどもでも連れていれば、私もきっと、記念写真に納まっただろうな。

昔は、大小数多くあったサーカス団だが、今、日本にいくつ残ってるんだろう。それだけ、維持存続させることが困難になってきているということか。

夢と感動を、生で与えてくれるサーカスに、いつまでも出会えますように。

| | コメント (2) | トラックバック (0)
|

2006年9月26日 (火)

『明石原人』

22日、市民劇場、劇団民芸の『明石原人』を鑑賞した。

明石原人の化石を発掘した直良信夫(なおら・のぶお)と、妻・(おと)の夫婦の愛の物語だ。

見終わった後、「さすが民芸だね~」と、となりの席のKさんが言った。同感だ。見応えがあった。ユーモラスな老婆を演じた南風洋子をはじめ、伊藤孝雄、など芸達者揃い。出演者の声も張りがあり、よくとおる。そして堅い内容ではあったが、緩急自在なスピーディな進行で、上演時間三時間をちっとも長く感じさせなかった。

私は、とくに、“音”を演じた日色ともえが印象に残った。・・・しっかり気丈な中に可愛さをにじませる演技と、日色自身のもつレトロ風(?)な個性が融和して良い雰囲気。地味な女優さんというイメージしかなかったが、「日色ともえって、こんなに演技が上手かったんだ~」とあらためて感じ入った。考古学に情熱を燃やす夫を物・心の両面で支え続けた11歳年長の姉さん女房“音”は、まさにぴったりの適役か。

史実に基づいた伝記物語というので、少し知識を得ようと、早速ネットで検索していたら、おもしろいサイトに出会った。『明石原人』は、舞台化するために濃縮されたためか、事実と少し異なった部分もあるようだ。

秋の夕暮れ。観劇に出かけるのに、心地よい時候になった。・・・・が、次回の例会は12月!たちまち寒い季節になってしまう!。そして、あらためて、一年の時の流れの速さにおどろいてしまった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

2006年7月28日 (金)

ミュージカル「夢があるから」

市民劇場・7月例会は劇団スイセイ・ミュージカル「夢があるから」だった。

この作品は、“現在も女優・振付家として活躍中の、中川久美さんの半生をモデルとして創られた、実話に基づくミュージカル”。すでに100回以上のステージを重ね、中国の北京公演までした、ロングランの人気作品だそうだ。

楽しく、パワフルな舞台だった。ダンスも歌も、見応えがあり。涙あり、笑いあり。舞台から若い出演者達の熱気を感じた。厳しい練習を重ねてきたんだろうな・・。この劇団は、テレビなどで名前が売れたスターはいないが、「なにがなんでもミュージカルが好き!」な人達が集まったのだろう。

第2幕は、客席のドアから、出演者達がにぎやかに登場した。しかも、ただ通過するだけじゃなく、観客との掛け合いのアドリブもあり、客席は大騒ぎ。・・さらに、エンディングのカーテンコールで、出演者と観客がいっしょに、テーマソングを歌ったり・・。舞台と客席をつなぐホットでサプライズな演出がうれしかった。

休憩をはさんで2時間40分の熱演に次ぐ熱演。出演者、とくに主演の女優さんは歌い踊りの出ずっぱり。終盤なると、”汗にまみれ、声ふりしぼり”。でも、それだけ渾身の力をこめて演じきってくれたことに、私は感動した。

ギラギラ強い陽射しの中、「暑いのに~」と、重い腰を上げて出かけたが、“生の舞台の醍醐味”を充分堪能できて、満足でした~。

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

2006年5月24日 (水)

「怒りの葡萄」

劇団昴公演の「怒りの葡萄」の舞台を見た。原作はジョン・スタインベックの名作。昔、中学生頃か?ヘンリーフォンダ主演の古い映画を見たことがあったが、いまいち内容が理解出来なかった。暗く重い印象が残っているのみで・・。

1930年代のオクラホマ。家も農地も奪われた一家が、仕事を求め“天国”といわれるカリフォルニアへと、アメリカを横断する。しかし、艱難辛苦の末たどり着いたそこは、もはや一部の権力者に支配された非人間な世界であった・・・。こういう物語だが、私の長年の謎が解けたようで、ちょっとすっきり。

Budou 内容が暗い分、展開がユニークで救われた。ストーリーテラーとして、短い語りと、楽士たち(マンドリン、バンジョー、バイオリンなど)の演奏が入る。ちょっとリラックス。そして、なんとか物語についていけたかな。(むずかしい内容だからね・・・)

役者さん達は、迫力あった。しっかりした体躯で、声もとおり、息づかいが聞こえてきそう。これぞ生の舞台、という良いところを充分味わえた。また、舞台装置も、なかなか凝っていた。水を張っていたり、光線効果を利用したり~。

終演後ロビーに出たら、あれあれ、楽士さん達の演奏のお見送り。出演者と観客の距離が、ぐーっと近づいた気がして、満足して帰途についた。

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

より以前の記事一覧