今年も、フキがスーパーの店頭に並んでいる。私は子供の頃、フキの香りが苦手だった。が、今では大好きな野菜のひとつ。独特の香りと、口に含んだ時の苦みは、大人の味。
また、
とくに、フキは、私にとって、もっとも“身近な”食材でもある。というのも我が家の裏庭の何カ所かに自生しているのだ。雑草の勢いにも負けず、土が合うのか、我が家に根付き続けている“ど根性フキ”だ。(写真・・・・こんな状態で。ただし、撮影のモデルになったフキ達は、観賞用(?)。木の陰に生えているため、か細くて、食用にはならないかも・・・)
さて、本日も夕食の一品にしようと、採ってきた。大体30本くらい。このくらいの量が、私には、一回分としては調理しやすい。
無農薬で新鮮、しかもタダ(!)。最高の食材だ。採りだちのフキは、葉まで、みずみずしい。捨てるところなく、調理したい。
まず茎、根元に近い太い部分は、含め煮にしていただく
かつお昆布だし、しょうゆ、みりん、酒、さとうを煮立てて、ことこと弱めの中火で煮る。昆布の色がついて、フキの色が少し濃くなっている。出来上がりにかつおをまぶして、おかか風にしても美味。
葉は、佃煮風にする。洗って汚れを取り、刻む。
あくが強いので、何回か、ゆでこぼす。ただし、独特の風味を残す程度に。私は苦いのが好きだから、三回位。
冷水に浸した後、しぼって水分を取る。
鍋に、しょうゆ、さとう、酒、みりん、を入れ、炒りながら煮詰めていく。
味付けの要領は、最初は薄めに。そして、徐々に、しょうゆ、みりん等を加えて、好みの味にしていく。煮詰めすぎると、市販の佃煮のように濃い味になってしまう。葉の緑色が残る程度に仕上げれば、しっとり感のある、風味ある佃煮風になると思う。
数日は冷蔵庫で大丈夫だが、長期保存が利かない。小分けにしてラップに包んで冷凍保存する。必要に応じて、解凍して食卓に出せば、年中味わえる。 熱々ご飯にのせて食べたら最高。おむすびにも合うし。
さて、残った細い部分の茎だが、これらも佃煮にする。ただし、翌日の調理になる。
あくを抜くため、皮つきのまま、3㎝ほどに切って、一晩水に浸しておく。
ざるにあげ、十分に水切り。(写真)
鍋に、しょうゆ、みりん、さけ、さとう、昆布のせんぎりを入れ、フキを加えて、煮詰めていく。
焦げ付かぬよう、はしで混ぜながら、弱火でコトコトと。
四、五十分位煮たところで、鍋帽子が登場。しばらく覆っておく。
(写真)
茎が軟らかくなり、味が染みてゆくのを待つ。(2、3時間位で大丈夫)
さて再び、鍋の蓋をあけ、味を調えながら水分がなくなるまで、さらに弱火で炒っていく。最後はやや強火にして、照りをだす。
出来上がり~。かなりカサは減る。
私は、みりんを多めに、甘めに味付けるのが好き。
因みに、この佃煮を作るには、採りたての、しかも“若い”フキをつかうことが前提。皮の繊維が軟らかいうちでないと噛みきれない。私も、かつて、“作っては捨て・・・”を、何度くりかえしたことか。さて、本日のは?・・・なんとか食べられそう。
・・・・・思えば、毎年、陽射しが強くなる頃に、フキを料理し、食べている気がする。フキの香りは、私に、季節の移り変わりを教えてくれる。・・・ああ、初夏の到来も近いなァ。
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